今日は、個人施術が6人。
まるまるクラスが8組
スリング着用クラスが5組と、にぎやかな1日でした^^
今日のまるまるクラスでは、子どもの育ちの原則についてお話ししました。
人間の動きは、正中軸を基本とした動作が重要になります。
真ん中を軸として、左右の手足を動かす・・・これが歩行です。
そこに到達するために必要な発達の原則が以下の3つです。
①頭→尾
首が据わって、腰が据わって、立って歩くように、必ず上から順番に発達します。
②中枢→末梢
小さい赤ちゃんは手足をぶんぶん大きく動かします。
とても大きい動きをするのはなぜか?からだの中心からしか発達しないため、思うように肘を曲げたり手首を器用には動かせません。
体の中心軸を育てた子が、その後に肩→肘→手首→指先へと、末梢も上手に使えるようになるのです。ボール投げの姿勢が綺麗な人は、体の中心から末梢へと発達を遂げた証拠です。
③屈曲→伸展
赤ちゃんの胎内姿勢。大人だと、スポーツの「位置について…」の姿勢です。
小さく姿勢をまとめるから、爆発的なエネルギーを出せます。
飛行機の落ちる~!の姿勢も屈曲姿勢です。背中と手足を曲げて、首を守る姿勢。体の強度が高まる姿勢です。
高熱を出して寝ている人も、大の字には寝ていません。横向きになって、背中と手足を曲げて丸まって寝ていると思います。エネルギーのロスが少なく、楽な姿勢だからです。
では、何が言いたいか。
生まれて数か月の間に、この3つの原則のスタート作りをして欲しい!ということ。
①頭→尾
首が据わらない限り、その先には進まない。
子どもの首を守ってください!
縦抱き、脇を持った抱き上げは子どもの首を守れません。
子どもの発達の程度に合わせた抱き方・かかわり方を知ってください。
②中枢→末梢
子どもの真ん中づくりをしてください。
抱っこの時、左右の手足は、真ん中で触れ合っていますか?
親の脇に、子どもの片手を挟んでいませんか?
どちらか片方しか向かない。片方の手しかなめない。
中心軸が左右に偏る可能性があります。
子どもの足の裏の感覚も育ててください。
足がぶらぶらしている抱っこひもの使用は、浮指で歩く子どもにつながります。
趾の感覚ををどれだけ小さい頃から育てられるか!末梢の育ちの土台となります。
③屈曲→伸展
首が据わるまでに、脊柱のCカーブを保ちましょう。
背中をまるくして抱っこして欲しい。寝て欲しいのです。
だって、人間のニュートラル姿勢だから。
子どもが、生まれてから二足歩行の動物に進化するためには、膨大な努力とエネルギーが必要です。そのためにも、人生の最初にまるまっていて欲しい。
できれば、子宮の中から丸まっていて欲しい。
子宮でまるまれなかった子は、生まれてから取り戻しましょう!
こんな話を「まるまるクラス」でしました。
ひとが生まれてから最初の1年間。
体の育ち&体の使い方のベース作りが行われる大切な1年です。
親が楽な育児 = 子どもが育ちやすい
子どもが泣き止む育児 = 子どもの発達が促進される育児
こんな単純な話ではありません。
子どもの体ってシンプルです。子どもがやりたいことを応援すればいい。
決して、先取りしたり、邪魔したりしなければいいのです。
子どもには、1年間にやる宿題があります。
何をやるかは子どもの体に刻まれています。
それを子どもが実行できるように、親のかかわりをちょっと考えてみませんか?
子どもに良かれと思ってやっていることが、
実は、子どもの宿題を親が肩代わりしている可能性があります。
子どもは宿題をやってもらったら楽です。でも、それが子どもを伸ばしますか?
人生の最初に覚えた体の使い方が、一生の体の使い方につながります。
『 ちょっとした ヒントで親子が ともに育つ 』