おっぱいの終わりを見守る

おっぱいの終了を迎える方のケアをしています。

今日で、2回目のケアです。

 

妊娠期からお付き合いしている方ですので、

おっぱいの開始、分泌の悩み、乳房・乳頭トラブル、子どもの育ち、

Aさん親子さんにとってのおっぱいの役割・・・・などなど

いろんな歴史をともに見させていただきました。

 

今回は、お母さんの意志決定による、おっぱいの卒業を迎えます。

事前に、おっぱいを辞めることを子どもに伝えるようにお願いしました。

Aさんが伝えると・・・・ Bくんは無視 (;´▽`A``

おっぱいへの執着も増したようでした。

それでも、辞めることを伝え続けて1か月。

おっぱいを辞める時がきました。

夜泣きをしなかったB君でも、一晩目は大泣き。

でも、翌日以降は夜泣きはなくなったそうです。

 

そして、おっぱいをやめて3日目の日に、おっぱいケアに伺いました。

 

B君の顔に変化がみられていました。

うん、頑張ってるね。とハグして、しばし遊びます。

お父さんがB君をお昼寝してくれている間に、

Aさんのおっぱいを搾ります。

 

本当に、よくここまで頑張りました。

お疲れ様でした。

腱鞘炎になっても、風邪をひいても、どんな時もおっぱいをあげていたAさんとおっぱい。

B君を大きくしてくれてありがとう。

B君はとても大きく育ちました^^

と、丁寧に搾ります。

 

すると、B君がお昼寝から寝ぼけまなこでこちらにやってきました。

私は、知らんぷりして、おっぱいを搾り続けます。

すると、B君が私の肩に手をのせてきて、じっと私を見つめます。

「おっぱいバイバイだね。」

「たくさん飲んだね。大きくなったね。おいしいご飯も食べられるようになったね。」

「おっぱいにありがとう☆して、バイバイしよ」

そう伝えると。

私の正面にB君は立ちました。

そして、ギューッと、私に抱きついてくれました。

まるで

「おっぱいなしでもやってみるよ・・・」

こう話しているようでした。

そのまま、B君は私の腕の中で2度目の昼寝に入りました。

 

おっぱいって、あげた時間や日数が問題ではないのです。

おっぱいを通して、親子が何を感じ、抱いてきたのか?

それが大事です。

たった1日、たった1回、飲ませられただけでも

それは、お二人にとっての歴史です。

 

「Aさんご家族にとって、おっぱいって何でしたか?」

こんな質問をしました。

これをじっくり考える。

胸の内に落とし込む。

こんな作業が、おっぱいの終わりを穏やかに迎えるために必要です。

 

おっぱいの終わりは、できるだけ丁寧に迎えましょう。

とくに子どもの反応を大切にしましょう。

 

『 ありがとう おっぱい本当に ありがとう 

      あなたの恵は 親子の体に刻まれています 』