母親を想う

妊娠末期の方が、からだのケアを受けにご来院されました。

初めてのご来院です。

予約の際に、「母親と二人で行きたいんですけど・・・」

と、おっしゃっていましたが、お母さまとは都合が合わずに、

おひとりでのご来院でした。

 

体のケアが終わって、お母さんも、赤ちゃんの姿勢もOK!

「動いて、休んで、メリハリつけて、子育てに向けた体力つけてね!」

そう伝えると・・・

「母親にも、ゆっくりして欲しいんです。緩んで欲しいんです。ずっとずっと動きっぱなしだから・・・」

「一緒に連れてきてあげたかったんです。」

と、少しずつ涙がこぼれてきました。

おばあちゃんの介護、仕事、畑作業と、ずっとずっと動いているお母さま

畑くらい手伝うよ!と言っても

「妊娠中なんだからやめな!」と娘を気遣ってくれるそう

お母さんを想って、楽になって欲しくって、ポロポロ流れる涙でした

 

きっと分かります

もうすぐ生まれる子どもを抱いて

お母さんの気持ちがもっと分かる

親を想う気持ちも

子どもを想う気持ちも

もっともっと分かるはず

 

そうしたら、ひとこと伝えればいいのだと思います

「ありがとう」

って、心から伝えればいい

 

もうすぐ家族が増えるとき

きっと 妊婦さんにも お母さんにも そのお母さんにも

素晴らしい笑顔が生まれます

 

そんな場面を夢見ながら

「行ってらっしゃい」

と、いつもどおりの言葉で送り出しました

 

『 夕空に 母への感謝を 映し出す 』