先天性股関節脱臼
ご存知でしょうか?最近、小児整形で問題視されていることです。
<症状は>
● 股関節を動かすと、ポキポキっと音が鳴る
● 股関節の可動範囲が狭い
● 足を動かすと動きが硬く感じる
● 足の長さが左右異なる
● 太ももの左右の足のしわの数が異なる
● 適切なサイズのおむつなのに、片足だけはかせにくい
です。
子ども自身には痛みが無いので、泣いて知らせることが少ないのです。
<予防:お医者さんたち>
●仰向け寝では、自由に足を動かせるように
●正面抱きのコアラ抱っこを
●向き癖がある場合は、反対側の足に注意
だそうです。ちなみに、スリングは開脚できない可能性があり注意とされています。
では、私の意見
<予防:子どもの未来を考える助産師>
●子宮内の胎児の姿勢を良くする。
(最低でも膝を曲げた姿勢で入っていられるように)
●妊娠中のお母さんが、心身ともに快適に過ごす
(お母さんと子どもの体はリンク!)
<対策:子どもの未来を考える助産師>
●生まれた子どもが、手足を自由に動かせるように、まるい寝床に寝かせる
●もし向き癖があったら、向き癖の原因を探り、解決を目指す
(原因は、首?頭?内臓?柔らかい手でナデナデしよう)
●首を守るために、首枕を早い時期から使う
●首を守るために、首すわりまでは絶対に立て抱きをしない
(立て抱っこ紐の股関節&首の姿勢が本当に気持ちがいいか、お母さんに再現させる)
●股関節がいい屈曲姿勢をとれるよう、スリングに正しい方法で入れる
●いい抱っこができるように、お母さんの体を整える
立て抱っこ紐で & 立て抱きで
育った子どものその先に・・・・どんな特徴があるかを、お医者さんにも知って欲しい
向き癖がある子、ない子の違いは何かを知って欲しい
子どもの体を守るってなにか
人の動きの大事な部分ってなにか
ここら辺を考えたら、おのずと答えは出てくるはず
原因と結果、子どもの長い未来。これを考えることがどれだけ大事か
助産院大地では、抱っこについて聞かれた時にはこう答えます
①お母さんのまるまる抱っこが基本
②手をあけたい時は、スリングで抱っこ
スリングは、2時間かけて教えます
スリング教室受講条件は、まるまる抱っこができること
③抱っこがちょっとの時間でいいくらい、床で遊べる子を目指す
④ハイハイができたら、密着型のおんぶ
⑤脇をもって、子どもを抱きあげない
口酸っぱくお伝えします。
ヒト は、2足歩行動物として進化し、手を自由にしました。
ヒトは言語をもちました。口にくわえて子どもを運ぶことをやめました。
ヒトは赤ちゃんを抱っこして運ぶことを選んだんです。
『 生き物は 密着しないと 生きてゆけん 』